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中古車が安心して買える時代が来る?

車を購入するとき、特に中古車を検討する場合は、その車両がどのような使われ方をしてきて、どのくらいメンテナンスがされていたのかなど心配になる点があると思います。

今回、イタリアの自動車メーカーである「アルファロメオ」が発表したサービスが先に述べた心配事を払拭する可能性があるのでは?と思ったので紹介していきます。

アルファロメオが発表したサービスとは?

そのサービスとは、「車のデータ履歴や整備記録を追跡するNFT(Non Fungible Token)証明書を車両に搭載する」というものです。

これはとても画期的なサービスだと思います。

NFTって?

日本語訳すると「非代替性トークン」となりますが、これだと何を指してるのかよく分かりませんよね。

ざっくり簡単に言うと、”デジタルなものに所有権を付与できる”というものです。

その所有権はブロックチェーン上で保証されます。

なぜ画期的なサービスなのか?

中古車を購入しようとするとき、その車両の「整備記録の有無」はかなり重要だと思います。

点検整備記録簿は、車検を受けるために必要な書類なので、基本的にあると思いますが、その他の定期的な点検やオイル交換等がされているか等の前オーナーが実施した整備記録は残っていない場合が多いと思います。

ただ、車両を販売したディーラーが、その車両をずっと整備していて、下取り車として入庫し、中古車として販売する際は、そのディーラーで細かい整備記録を押さえていて、その中古車の購入検討者に対して、説明することが可能かと思います。

一方、違うディーラーや販売店に下取りしてもらった場合、その車両の整備記録はほとんど分からなくなってしまいます。おそらく1年点検と車検時にどのような整備を行ったのか程度の記録しか情報として得ることが出来ないでしょう。

しかし、NFT証明書は ”車の整備履歴を追跡しているログブックやディーラースタンプのデジタル版” となり、ブロックチェーン上で保証されます。そして、NFT証明書が車両本体に搭載されますので、これまで車両に施された整備記録の詳細を確認することが可能となります。

まとめ

今回、アルファロメオが発表したNFTを利用した車両の整備記録証明のサービスですが、各車両の整備記録やその詳細が車両本体に搭載されるため、今後このようなサービスが各メーカーで標準化されることで、どのディーラーや販売店でも整備記録の詳細が確認できる時代が来るかもしれません。

そうなると、いままでの「ディーラー系中古車だから安心である」とか「ユーザー買取車だから安心である」という不確実な安心材料の価値がなくなり、”車両がどのようにメンテナンスされてきたのか” という本質的なところに消費者の視点が移っていくと思います。

近い将来、中古車を購入する際は、どのお店でも、NFT証明書が確認でき、詳細の整備記録を見たうえで、契約できるようになるかもしれませんね。

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