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土木施工管理技術検定の改正ポイントを紹介

 建設業法の改正に伴い、令和3年度から土木施工管理技術検定の内容が変更になりました。

 本記事では、土木施工管理技術検定の制度改正内容や新しい試験の内容について紹介していきます。

 

制度改正の内容

土木施工管理技術検定の制度改正は、以下の5点となります。

  • 試験構成の変更
  • 施工管理技士補」の創設
  • 第一次検定合格の有効期限の変更
  • 1級土木施工管理技術検定の受検要件の緩和
  • 検定基準(試験内容)の再編

土木施工管理技術検定の改正内容

ここからは、各改正内容について記載していきます。

試験構成の変更

旧制度では、学科試験・実地試験の構成でしたが、

新制度では、第一次試験・第二次試験の構成に変更となります。

施工管理技士補の創設

新制度では、第一次検定合格が生涯有効な資格となり、国家資格として「施工管理技士補」の称号が付与されることになりました。

この施工管理技士補の創設に伴い、1級土木施工管理技士補を監理技術者補佐として工事現場に配置することで、監理技術者の専任が緩和され、監理技術者が2つの現場を兼任することができるようになりました。

第一次検定合格の有効期限の変更

先ほども記載をしましたが、新制度では、第一次検定合格が生涯有効な資格となり、国家資格として「施工管理技士補」の称号が付与されることになりました。

旧制度では、学科試験を合格して実地試験で不合格だった場合は、学科試験の免除は翌年までとなっていました。

しかし、新制度では、第一次検定合格者は「施工管理技士補」の称号が付与されることから、第一次検定合格の有効期間というものが存在せず、一度合格していれば再度受検する必要はありません。

いままでは、学科試験を合格しても2年以内に実地試験にも合格しなければ、また学科試験からやり直しだ…と変なプレッシャーがありましたが、今回の制度改正によって、その心配はなくなりました。

1級土木施工管理技術検定の受検要件の緩和

2級土木施工管理技術検定の第二次検定を合格した方は、1級土木施工管理技術検定の第一次試験を受検するにあたり、受検に必要となる実務経験を得ることなく受検することが可能となりました。

ここで注意が必要な点があります。

1級土木施工管理技術検定の第二次試験を受検するには、必要な実務経験を積まなければ受検資格は得られません。

要するに、2級第二次検定合格者は、1級受検に必要な実務経験を積む前に1級第一次検定の受検が可能となりました。

そして、1級第一次検定合格後、1級受検に必要な実務経験を積んで受検資格を満たしたのちに、1級第二次検定を受検することができます。

検定基準(試験内容)の再編

旧制度では、学科試験は知識問題、実地試験は能力問題で構成されていましたが、

新制度から、第一次検定では、知識問題を中心に能力問題を追加し、第二次検定では、能力問題を中心に知識問題を追加という構成に再編されます。

  • 第一次検定では、これまで学科試験で求めていた知識問題を基本に、実地試験で求めていた能力問題の一部を追加
  • 第二次検定では、これまで実地試験で求めていた能力問題に加え、学科試験で求めていた知識問題の一部を移行

まとめ

この記事では、土木施工管理技術検定の制度改正内容や新しい試験の内容について紹介しました。

改めて、制度改正の内容は以下の5点です。

  • 試験構成の変更
  • 施工管理技士補」の創設
  • 第一次検定合格の有効期限の変更
  • 1級土木施工管理技術検定の受検要件の緩和
  • 検定基準(試験内容)の再編

今回の制度改正内容を理解することは、土木施工管理技術検定に合格するための近道となります。

資格取得に向けて、一緒に頑張りましょう!!